はじめに
ゴルフ場のクラブハウス浴場、レジオネラ対策は万全ですか?
「小規模な浴場だから問題ない」そんな油断が、実は大きなリスクを生みます。ゴルフ場は高齢者の利用も多く、レジオネラ症の感染リスクが非常に高い施設です。
施設の規模や形態に関わらず、厚生労働省のレジオネラ対策マニュアルに基づく管理が法的に義務付けられています。しかし、ゴルフ場の浴場は「温浴施設」としての認識が薄く、適切な配管洗浄やバイオフィルム除去が実施されていないケースが少なくありません。
本記事では、千葉県内のゴルフ場経営者・管理者に向けて、クラブハウス浴場のレジオネラリスクと、必須となる循環配管洗浄について詳しく解説します。
なぜゴルフ場の浴場はレジオネラ対策が疎かになりがちなのか
「公衆浴場ではない」という誤解
ゴルフ場のクラブハウス浴場は、スーパー銭湯や日帰り温浴施設とは異なり、ゴルフをプレーする方限定の施設です。これにより「目的が浴場ではないから、厳格な管理は不要」と考えられがちです。
しかし、これは大きな誤解です。入浴施設がある限り、公衆浴場法に基づく衛生基準が適用され、厚生労働省の「循環式浴槽におけるレジオネラ症防止対策マニュアル」に準じた管理が求められます。来場者が限定されているかどうかは、法的義務の有無には関係ありません。
「小規模だから大丈夫」という誤解
ゴルフ場の浴場は、浴槽が1〜2つ程度の小規模な施設が一般的です。利用者数もスーパー銭湯と比較すれば少なく、「これくらいの規模なら問題ないだろう」と考えてしまいがちです。
しかし、レジオネラ属菌は施設の規模に関わらず発生します。またその誤解により、専任の浴場管理者がおらず、配管洗浄などの専門的なメンテナンスが疎かになりやすい傾向があります。
実際にレジオネラの感染リスクは低くない
ゴルフ場の浴場は、実際には以下のようなレジオネラリスクを抱えています。
年中営業で配管内にバイオフィルムが蓄積 多くのゴルフ場は年間を通じてほぼ毎日営業しています。配管内には常に温水が循環し、バイオフィルム(生物膜)が蓄積し続けます。定期的な配管洗浄が実施されていない場合、数ヶ月、場合によってはそれ以上バイオフィルムが放置されていることもあります。
高齢者利用も多く感染リスクが高い 後述しますが、ゴルフ場の利用者は高齢者も多く、レジオネラ症の感染・重症化リスクが非常に高い層です。
事故が発生すると信用は失墜 一度レジオネラ症の感染事故が発生すれば、浴室の利用停止はもちろん、長年通っていただいている会員や利用者からの信用を失います。ゴルフ場のブランドイメージにも深刻な影響を及ぼします。
エアロゾルの吸入リスク
レジオネラ症は、レジオネラ属菌を含むエアロゾル(目に見えない細かい水滴)を吸い込むことで感染します。ゴルフ場の浴場には、このエアロゾルを発生させる要因が多く存在します。
ジャグジーやジェット水流 マッサージ効果を得るために設置されているジャグジーやジェット水流は、大量のエアロゾルを発生させます。これらの設備がある浴槽は、特にレジオネラ感染リスクが高いとされています。
シャワー シャワーから出る水滴も、エアロゾルとして空気中に漂います。浴室全体にレジオネラ属菌が含まれるエアロゾルが充満する可能性があります。
見落とされがちな危険箇所
ゴルフ場の浴場にも、循環式浴槽特有の「水流が起こらない危険箇所」が複数存在します。これらの箇所は、日常の清掃では手が届かず、バイオフィルムが形成されやすい場所です。
連通管 男湯と女湯をつなぐU字型の配管です。通常の循環運転中はほとんど水が動かず、ゴミやバイオフィルムが堆積しやすい危険箇所です。
水位計配管 浴槽の水位を確認するための透明な管です。この配管内も水流がほとんどなく、バイオフィルムが形成されやすい箇所です。
配管のデッドエンド 通常の循環では水が流れない行き止まりの配管です。設計段階では必要と考えられていたものの、実際には使用されていない配管が残っていることがあります。
ろ過器内部 浴槽水を浄化するろ過器の内部にも、有機物やバイオフィルムが蓄積します。毎日の逆洗浄だけでは不十分で、定期的な開放清掃が必要です。
浴槽壁面の水位より少し上 通常の水位線より数センチ上の浴槽壁面は、完全に水中でも空気中でもない中間地帯です。湿気があり、有機物が付着しやすく、バイオフィルムが形成されやすい環境です。
これらの箇所は、浴槽の表面を洗う等の日常清掃では対処が難しい部分です。
バイオフィルムが形成される理由
バイオフィルムは、微生物が固体表面に付着して形成する生物膜です。温浴施設の配管内壁は、バイオフィルムが形成される条件が完璧に揃っています。
最適な温度 浴槽水は36〜42℃に保たれており、これはレジオネラ属菌の増殖に最適な温度範囲です。特に36℃前後では、菌が最も活発に増殖します。
豊富な栄養源 入浴者の皮脂、汗、化粧品、石鹸成分などの有機物が、配管内壁に付着します。これらがバイオフィルムを形成する微生物の栄養源となります。
水流が弱い箇所の存在 連通管、水位計配管、デッドエンドなど、水流が弱い箇所や停滞する箇所では、バイオフィルムが特に形成されやすくなります。
バイオフィルム内での急速増殖 一度バイオフィルムが形成されると、その内部ではレジオネラ属菌がアメーバに寄生しながら、通常の水中の100〜1000倍の速度で増殖します。さらに、バイオフィルムの細胞外多糖(EPS)というバリアに守られているため、通常の塩素消毒では除去できません。
バイオフィルム内の細菌は、塩素に対して100倍以上の耐性を持つという研究結果もあります。つまり、浴槽水の塩素濃度を適切に管理していても、配管内部のバイオフィルムは除去できないのです。
ゴルフ場が実施すべきレジオネラ対策
法的義務は他の温浴施設と同じ
ゴルフ場のクラブハウス浴場が循環式浴槽を使用している場合、公衆浴場法に基づく衛生基準が適用されます。「小規模だから」「ゴルフがメインだから」という理由で、法的義務が免除されることはありません。
主に以下の内容は適用されます。
- 浴槽清掃・換水: 毎日が原則(困難な場合でも週1回以上)
- お湯がある間は、ろ過・消毒装置の常時稼働
- ろ過機等の維持・逆洗: 週1回以上
- ストレーナ: 週1回以上洗浄
- 配管の生物膜対策: 年1回以上(配管内の生物膜除去)
- 塩素運用: 通常運転時は浴槽水の遊離残留塩素0.4mg/Lを保持するよう連続注入等
循環配管洗浄での生物膜除去(1年に1回程度)
レジオネラ対策の中で最も重要ともいえるのが、循環配管洗浄による生物膜(バイオフィルム)の除去です。
塩素管理だけでは不十分 日常的な塩素管理は、浴槽水中に浮遊するレジオネラ属菌には有効ですが、配管内部のバイオフィルムに守られた菌には到達しません。塩素濃度を適切に管理していても、バイオフィルムから浴槽水へ菌が供給され続けるため、根本的な解決にはなりません。
専門的な配管洗浄が必須 バイオフィルムを除去するには、専用の洗浄剤を使用した化学的洗浄が必要です。バイオフィルムの細胞外多糖(EPS)を分解し、配管内壁から物理的に剥離させることで、初めてレジオネラ属菌の温床を根本から除去できます。
推奨される洗浄頻度
- 1年に1~2回
- 1年に2回以上の水質検査
連通管、水位計配管も含めた洗浄 通常の循環洗浄だけでなく、水流が起こらない連通管や水位計配管など、危険箇所も含めた徹底的な洗浄が必要です。
予防的投資の重要性
循環配管洗浄には、当然コストがかかります。しかし、このコストを「経費」ではなく「投資」として捉えることが重要です。
事故後の損失と比較 レジオネラ症の感染事故が発生した場合、以下のような深刻な損失が発生します。
- 感染者への損害賠償(治療費、慰謝料など)
- 営業停止命令による売上損失
- ゴルフ場の評判低下による長期的な利用者減少
- 新規会員の獲得困難
- メディアでの報道による風評被害
これらの損失と比較すれば、定期的な配管洗浄のコストは僅かなものです。
利用者の安全を守る責任 ゴルフ場には、利用者の安全を守る社会的責任があります。高齢者が多く利用する施設だからこそ、万全のレジオネラ対策が求められます。
ゴルフ場の資産価値を維持 適切な衛生管理が行われているゴルフ場は、利用者からの信頼が厚く、長期的なブランド価値を維持できます。配管洗浄への投資は、ゴルフ場という資産の価値を守る投資でもあるのです。
ゴルフ場の営業を妨げない短時間施工|当社の配管洗浄
ゴルフ場の営業スケジュールに対応
当社は、ゴルフ場の営業スケジュールを最優先に考えた配管洗浄サービスを提供しています。
平日の利用が少ない時間帯に対応 当店の配管洗浄は、3〜4時間という短時間で平日の早朝~午前中など、利用者が比較的少ない時間帯に合わせて作業スケジュールを組むことも可能です。
営業への影響を最小化 短時間施工により、ゴルフ場の営業にほとんど影響を与えることなく、配管洗浄を実施できます。
小規模浴場にも最適
当社のサービスは、ゴルフ場のような小規模な浴場にも最適です。
1〜2つの浴槽でも対応可能 大型のスーパー銭湯だけでなく、浴槽が1〜2つ程度の小規模施設にも対応しています。
小規模だからこそ効率的に洗浄 配管の総延長が短い小規模施設では、より効率的に洗浄剤を循環させることができ、2時間程度での施工も可能です。
コストを抑えた提案 施設の規模に応じて、最適な洗浄プランとお見積もりを提示します。小規模施設でも無理なく導入できる価格設定です。
ゴルフ場特有の構造にも対応
ゴルフ場のクラブハウス浴場は、施設ごとに配管構造が異なります。当社では、現地調査により正確に構造を把握し、最適な洗浄プランを提案します。
男女別浴槽+連通管 男湯と女湯が連通管でつながっている構造の場合、連通管内部も含めた徹底洗浄を実施します。
水位計配管の個別洗浄 水流がほとんどない水位計配管も、個別に洗浄・消毒を行います。
デッドエンド配管の特定と洗浄 配管図面と実際の配管構造を照合し、使用されていないデッドエンド配管を特定します。これらの箇所にも洗浄剤を行き渡らせ、バイオフィルムを除去します。
現地調査で配管構造を正確に把握 施工前の現地調査で、配管経路、ろ過器の種類、浴槽の容量などを詳細に確認します。
危険箇所を漏れなくチェック 連通管、水位計配管、デッドエンド、ろ過器など、バイオフィルムが形成されやすい危険箇所をすべて特定し、洗浄計画に反映します。
高濃度洗浄剤によるバイオフィルム除去
当社の配管洗浄が短時間で高い効果を発揮する秘密は、35年の研究から生まれた独自の高濃度洗浄剤にあります。
陽イオン界面活性剤を主成分とした専用洗浄剤 当社の洗浄剤は、陽イオン界面活性剤を主成分としています。この成分は、バイオフィルムの細胞外多糖(EPS)バリアを突破し、内部へ浸透する作用を持ちます。
他の洗浄成分を活性化させるメカニズム 陽イオン界面活性剤は、過酸化水素剤、次亜塩素酸、スケール除去剤など、他の洗浄成分の効果を飛躍的に高める「活性化剤」として機能します。これにより、少ない洗浄剤でも高い効果を発揮します。
少ない洗浄剤で高い効果 活性化メカニズムにより、一般的な配管洗浄の数分の一の洗浄剤量で、同等以上の効果を実現します。これが、洗浄時間の短縮とコスト削減につながっています。
35年の研究から生まれた特許取得済み技術 当社の洗浄剤は、カビ取りや防カビ研究を35年以上続けてきた博士が、防カビ技術の殺菌剤からヒントを得て開発しました。特許も取得しており、その技術の独自性と有効性が公的に認められています。
配管を傷めない安全な洗浄 高濃度洗浄剤でありながら、配管材質(ステンレス、塩ビなど)への影響を最小限に抑えた成分設計です。劇物指定される洗浄剤よりも相当安全でありながら、バイオフィルムを強力に除去できます。
洗浄プロセス
当社の配管洗浄は、以下のステップで実施されます。
1. 現地調査 配管構造、ろ過器、浴槽の容量、危険箇所の特定など、詳細な調査を実施します。(無料)
2. 洗浄計画 確認結果をもとに、施設に最適な洗浄プランを策定します。作業時間、使用する洗浄剤の種類と量、作業手順などを明確にします。
3. 洗浄作業実施 陽イオン界面活性剤を含む専用洗浄剤を、段階的に循環システムに投入します。他の洗浄成分(過酸化水素、次亜塩素酸など)も順次投入し、活性化メカニズムを最大限に発揮させます。
洗浄剤を配管全体に2〜4時間循環させます。この間に、バイオフィルムの細胞外多糖が化学的に分解され、配管内壁から剥離します。
洗浄剤と剥離したバイオフィルムを完全に排出した後、すすぎ洗浄を実施します。最後に高濃度塩素による仕上げ消毒を行い、配管内部を清潔な状態に保ちます。
6. 水質検査および報告書提出 水質検査も実施可能で、また洗浄後は報告書の提出を行います。洗浄前後の状態、使用した洗浄剤、作業時間などを記録し、3年以上保管していただけます。
まずは無料診断から
「うちのゴルフ場の浴場は大丈夫だろうか?」「どのくらいの頻度で洗浄が必要?」など、疑問をお持ちの方も多いと思います。
当社では、ゴルフ場のクラブハウス浴場の無料診断を実施しています。
現地調査で配管構造を確認(無料) 専門スタッフが施設を訪問し、配管構造、ろ過器の種類、浴槽の状態などを詳しく調査します。調査費用は無料です。
危険箇所を特定 連通管、水位計配管、デッドエンド配管など、バイオフィルムが形成されやすい危険箇所を特定します。多くの施設では、自分たちの浴場にどのような危険箇所があるのか、正確に把握していません。当社の調査により、「見えないリスク」を可視化します。
最適な洗浄プランを提案 調査結果をもとに、施設に最適な洗浄プランをご提案します。洗浄の頻度、作業時間、営業への影響などを詳しくご説明します。
お見積もり提示(無料) 洗浄プランに基づいた詳細なお見積もりを提示します。お見積もりも無料ですので、ご安心ください。
まずはお気軽にお問い合わせください。千葉県内のゴルフ場であれば、迅速に対応いたします。
利用者の安全とゴルフ場の信頼を守るために
ゴルフ場のクラブハウス浴場も、循環式浴槽を使用している限り、スーパー銭湯などの温浴施設と同じ法的義務を負います。「会員制だから」「小規模だから」という理由で、レジオネラ対策が免除されることはありません。
むしろ、高齢者の利用が多いゴルフ場の浴場は、レジオネラ症の感染・重症化リスクが非常に高い施設です。年中営業で配管内に常に温水が循環しているからこそ、バイオフィルムが蓄積し続けます。
まずは無料診断が可能です。現在の浴場の状態を正確に把握し、最適なレジオネラ対策をご提案いたします。
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